中学生の子供との面会交流

子供が中学生くらいになると、離婚するとしても、離婚後の子供との面会交流についてはあまり大きな問題になることが少なくなります。子供が、離婚についても、面会についても、自分の意思を持つようになるし、面会に同居親が立ち会う必要がなく、別居親と子供だけで面会を実施できることが大きく影響しています。これが子供がまだ小さいときの面会交流と違うところです。小学生のときから携帯電話を持っている子供も珍しくありませんし、子供に携帯電話を買い与えて別居親が子供と自由に連絡する場合もあります。面会交流はそれほど頻繁に実施できませんので、むしろ、携帯電話で子供と連絡が取れることの方が実益も大きいものです。

このように子供が大きいと、別れる夫婦(親)の間では問題が減るのですが、だからといって、子供との面会が必ずうまくいくという保証もありません。中学生くらいの年齢は難しい年頃なのです。たとえ親が離婚していなくても、中学生の子供が親と話をしない、口も聞かない、「メシ、カネ」しか言わない、なんてことは時々見られるわけです。子供の意思で、あまり面会してくれない、電話に出てくれない、なんてことも起こりうるわけです。これは、親と親の間の問題ではなく、親と子供との関係に関わっていることなのです。

とにかく、将来、離婚しようがしまいが、子供が小さなときから子育てに参加して、親と子供との間に一定の信頼関係を作っておくことが一番大切です。

当事務所では、離婚事件に伴って子供との面会交流の問題があるときは、できるだけ、離婚後も面会交流がスムーズにいくように配慮して進めていきます。そのためにも、出来るだけ早期に弁護士の法律相談を受けてください。