面会交流を決めるときの別居親側の注意点

離婚に伴って別居生活を送る子供との面会交流を決めるとき、今までは毎日、顔を見ていた子供と一カ月に一回しか会えなくなるのはとても寂しいものですから、どうしても別居親の方では、できるだけ多数回の面会約束をしておきたいという気持ちになるのが普通です。しかし、一旦、面会約束を決めたら、それは子供に対する約束でもあります。もし、毎週日曜日に面会と決めたら、毎週、必ず面会を実施しなければ子供の期待を裏切ることになります。できるだけ多数回の面会の可能性だけ確保しておいて自分が忙しいときは面会しない、というやり方は、面会を期待するようになる子供の気持ちに応えられないので好ましくないのです。結局、あまり頻繁な面会約束をするよりも、自分の仕事がどんなに忙しくても、これだけは守れるという程度にしておいた方がいいのです。

また、正反対に、時々、子供の顔を見ると悲しくなって耐えられなくなるから、もう二度と子供とは会わないという人もいます。子供を愛してきたからこその悲しい決意です。しかし、たとえ両親が離婚していても、やはり子供に父親(母親)は必要です。今はまだ子供か小さいので、あなたのことを必要としていないかもしれませんが、いずれ子供が成長して中学生になり、高校生になり、そういうときにあなたを必要とするかもしれません。そのとき、何年間も音信不通にしておいて、突然、子供の前に現れてもダメです。やはり、小さいときから子供との面会を継続しておくことが大切になるのです。子供のためにも面会してあげてください。

ある程度大きくなった子供の場合は、実際に顔を合わせるよりも電話やメールの方が簡単にコミュニケーションをとることができます。会って何かを一緒にすることが大切か、コミュニケーションを頻繁にすることか大切か、それぞれ違うのですが、より良い子供との関わり方を考えた方がいいでしょう。

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