最新記事一覧
親権者と監護権を分属させた審判例
◇2020年1月18日◇
親権と監護権を分属させた例(福岡家裁平成26年12月4日審判 判例時報2260号) (事案)夫婦が別居し、当初は子どもを一週間毎に夫婦が交代監護をしていましたが、母が月に3回の面会交流を約束したことから当分の間母を監護者と定める暫定的な合意
性格の不一致と離婚
◇2019年10月30日◇
離婚の法律相談をするときは必ず離婚したいと言っている人の理由を聞きます。離婚の理由の中で多いものの一つが「性格の不一致」です。お話を聞いていると、これは結婚生活を続けていくのが難しいかもしれないと感じる場合もあり、相手が少し勝手なのかなと感じるとき
算定表が私学進学のため修正された例
◇2019年9月30日◇
平成26年8月27大阪高裁決定(判例時報2267) 事案 父と母は平成6年に結婚し、長男、長女がいるが、平成21年から別居し、母は二人の子と生活している。父の年収は約1300万円。母は約360万円。双方とも年収が多いことが前提です。長男は私立中
特有財産から生じた配当金や不動産所得、婚姻費用分担額
◇2019年8月31日◇
大阪高裁平成30年7月12日決定(判例時報2407号) 婚姻費用の額を決めるときに、義務者の特有財産から生み出される賃料や配当収入についても考慮するべきか。この問題について参考になる決定が出ました。 事案) 夫は一部上場企業を定年退職し
面会交流不履行一回につき20万円の強制金を認めた例
◇2019年7月19日◇
大阪高裁平成30年3月22日(判例時報2395号) 別居親と子との面会交流を拒否する(子との)同居親に対し,面会交流を拒否したときには金銭を支払わせるという強制方法があります。 紹介するのは不履行1回につき20万円という高額な強制金を認めた例に