最新記事一覧
婚姻費用と事情変更の一例
◇2021年11月3日◇
婚姻費用減額申立が却下された例 令和2年2月20日大阪決定 判例時報2477号家庭裁判所の審判で婚姻費用が決められた後、仕事を辞めたけれども婚姻費用の減額が認められなかった例を紹介します。 事案 夫婦は平成23年に婚姻した。平成24年に
養育費と養子縁組
◇2021年10月2日◇
東京高裁令和2年3月4日決定(判例時報2480号) 養子縁組をした親は第一次的に扶養義務を負う 離婚するときには未成年者の養育費を決めます。一般的には母親が監護親となることが多いので、別居親となる父親が養育費を払うことが多くなります。養育費の根
離婚した後の名字をどうするか
◇2021年8月2日◇
離婚した後は名字を選択できる 離婚した場合、婚姻によって氏(名字)を変えた配偶者の氏(名字)はどうなるでしょうか。離婚した場合、婚姻によって氏(名字)を変えた配偶者の氏(名字)は、原則として婚姻前の氏(名字)に戻ります(離婚届けだけを出すとそうな
同性カップルの破綻と慰謝料
◇2021年5月30日◇
東京高裁令和2年3月4日判決(判例時報2473号) 同性のカップルのうちの一人が他の人と性的関係をもったことにより関係が破綻した場合に、慰謝料を認めた事例。 事案 事案が複雑なので箇条書きにします。二人の女性が(AとBとします)平成21年から
監護親の立ち会いを認めた面会交流
◇2021年2月27日◇
東京高裁平成30年11月20日決定 子の面会交流について監護親の立ち会いを認めた例 事案 結婚してから審判まで6年で、子どもは審判当時5歳(詳しい事情は裁判所の決定に書いてないので正確ではありません)、子どもが3歳のころに夫が子を連れて別居しま