妻が離婚を考え始めたらすること
夫婦仲が悪くて喧嘩が多くても離婚するにはエネルギーが要ります。夫婦生活に疲れ果ててしまい離婚という新しい道に踏み出すだけのエネルギーが枯渇している場合もあります。離婚したら生活はどうなるのか?不安です。別居したり離婚したら子供かわいそうではないか?仕事もないから別れたら生活はどうなるのか?自分が知らないことは何でも不安なものです。そうすると、もう少し我慢しようか、離婚しないで夫婦を続けていけるならその方が楽な場合も多いものです。
しかし、これからだんだんと歳をとっていく自分の人生や子どもの将来、子どもが独立した後の夫婦だけの老後の生活などを考えると、幸せで落ち着いた人生や老後が予想出来ない、ここは頑張って今、離婚した方がいいかもしれない、もう一度きちんと就職するなど、まだ人生をやり直せる時期に離婚した方がいいのかもしれない。どうしようか?迷います。こういう悩みは普通です。皆さん、同じことで悩んでいます。結婚した夫婦の3分の1は離婚しているので、少なくとも3人に1人の人は同じ悩みを持っていたということです。何も異常なことを考えているのではなく、ごく普通の悩みなのです。
今すぐにではないにせよ離婚を考えたときにどういう準備をすべきでしょうか。今回は離婚の準備を考えます。
1証拠を集める
離婚原因になることの証拠を集めましょう。たとえば浮気の証拠。配偶者の行動が怪しいと思ったら、出社時間、帰宅時間、遅くなった理由、休日出勤した理由の記録をメモして残す。ラインの履歴を残す。配偶者スマホの中が見れたら証拠が出てくるかもしれません。浮気する日が分かっていたら調査会社に依頼する(調査費用はその調査日数で大きく違ってくるので漠然と一週間の調査などすると多額になります。)。DVであれば、口論の録音・録画、けが・あざの写真。そのときの言葉と行動を後でメモして残す。診断書など。そういう明白な離婚原因がない場合は、婚姻を継続しがたい理由を根拠づけるだけの事実の積み重ねが必要です。これは細かに日常生活であったことをノートにメモして記録していくしかありませんそこに記録された事実の積み重ねが離婚原因になるかどうかはすぐには分かりませんが、記録しておかないと何も残りません。人間の記憶は本当に当てになりません。思い込んでいることと事実は結構違っているものです。ノートに書いておきましょう。
2仕事を見つける
あなたが既に定職についていて安定した収入があるときはその仕事を続けましょう。もちろんより良い収入ややりがいを求めて転職したいときは別ですが。
もしあなたが無職だったり、パートで100万円程度しか収入がないときは、正社員の仕事を見つけましょう。離婚するときに一番大切なのは自分の経済力です。配偶者と離れても自分一人の収入でとりあえず生きて行ける、計算できる自分の定期的な収入があるということはとても大きな安心感につながります。離婚するかもしれない、これからどうなるのだろう?という大きな不安の中で押しつぶされないためには、自分の収入があるという安心感がとても大切です。するまでは婚姻費用を請求できますし、離婚後は養育費がありますが、それはブラスアルファだくらいに思って、自分の生活費は自分でまかなえるという状態にすることがとても大切です。結婚しても仕事を続けてきた人は心配ありませんが結婚や出産にともなって退職している人は仕事を見つけましょう。
収入が安定していて待遇もいい正社員の仕事が一番いいですが、これまでブランクがある人は最初はパートから始めて仕事のできる生活や体質に変えていくこともいいでしょう。まずは自分の収入を得る手段を見つけ段々とステップアップしていけばいいのです。
3資格をとる
子供が小さいなどの事情があってすぐに仕事やパートを見つけることができないときは、何か資格をとりましょう。何か資格があると優遇される仕事があります。資格がないと付けない仕事もあります。就職に役立つ資格の取得を目指しましょう。毎日の生活に苦しみ悩み続けているだけでなく、資格取得という将来のための投資はとても前向きな活動ですから気持ちも明るくなります。資格取得のために勉強を続ける努力は未来を切り開くかもしれません。通信教育や試験だけで取れる資格もあるのでいろいろなことにチャレンジしていきましょう。とにかく前向きになりましょう。あなたは努力できる人でしょう?
4保育園・幼稚園を見つける
子どもがまだ小さいときはまず保育園や幼稚園を見つけるのが先になります。小さな子供の面倒を一日中見ていたら仕事をすることができませんから。保育園を見つけるのも大変ですが、そういうことは離婚というもっと大変なことを始める前に済ませておいた方がいいです。
5弁護士に相談する
弁護士に相談するのは離婚を決意したときだけではありません。「このままではいつか離婚するかもしれない。」という漠然とした不安があるときも相談してかまいません。弁護士によっては仕事に結びつけたいためにすぐに離婚を勧めてくる人もいます。すぐに契約させようとする大手の事務所もあります。しかし、私はそういうことはしません。お話を聞いて、そのときの相談者にとって一番いいと思うことをアドバイスしています。それせが弁護士の仕事です。離婚の相談だからといって何でもかんでも離婚を勧めることもしません、やり直せる可能性があるならそれをお勧めしていますし、将来、離婚になった場合備えてどうすべきかもお話しています。そういう法律相談でもかまいません。相談をしてみたいときはメールで連絡してください。