横浜弁護士会にはたくさんの委員会があり、それぞれに活動しています。横浜程度の規模までの弁護士会だと、弁護士は誰でも一つは委員会に入ることになります。委員会活動は全て無償です。いくら時間がかかってもお金は出ません。日弁連の委員会活動以外では交通費さえ出ないのが普通です。私がこれまでに入ってきた委員会としては、横浜弁護士会の広報委員会、広報と言っても実際は横浜弁護士会新聞を作る委員会で短くて分かりやすい文章を作る訓練になりました。20年くらい活動していたでしょうか。今では編集委員会と名称を変更しています。実態は新聞委員会でしたが、毎月、毎月、必ず新聞を出すのは大変なことなのです。
一番長く活動してきたのは刑事弁護センター運営委員会です。名前も長い委員会ですが、刑事弁護に関するほとんど全ての事務を扱うので、他の委員会とは比較にならないくらい、とても仕事の多い委員会でした。委員会には若い弁護士もどんどん入ってきますが、きちんと役にたつのはごく一部だけです。見込みのありそうな弁護士だけを選んで委員会に入れているつもりなのですが、期待どおりにはなかなかいきません。無償行為なので、若い人にはやる気がでないのかもしれません。ベテランと一緒に働くことは、仕事を覚えるうえでとても役に立つことなのですけどね。平成26年まで4年間、刑弁センターの委員長を務めていました。横浜弁護士会の刑弁センターは、横浜地方裁判所や横浜地方検察庁と話し合うことが多いのですが、刑弁センター委員長は事実上の弁護士会代表なので、重いポストで、やりがいはあるけれど大変な仕事でした。
刑弁センターできちんと活動していると刑事弁護には当然詳しくなります。普通の弁護士の手には負えない重要な事件や大変な事件を引き受けることになります。ネットには刑事弁護を任せてくださいと宣伝している事務所が多いですが、我々から見ると、ちょっとどうなんだろう?と感じる事務所もたくさんあります。しかし、普通の人では見分けはつかないのでしょう。
他にも、法科大学院の教授なので法科大学院支援委員会とか、ときどき行われる企画の実行委員会とかたくさんありました。