離婚と子供への接し方に注意する点

子供の前でのケンカを避ける

離婚を考えている夫婦は,普通,夫婦仲がすでに悪くなっているものです。夫婦喧嘩も多いことでしょう。しかし、子供は両親とも大好きですから,両親が目の前でケンカしているのを見るととても悲しくなります。夫婦喧嘩の原因は夫婦にあるかもしれませんが、子供には責任がありません。子供に親の喧嘩を見せるのはかわいそうです。両親がケンカしているところは、子供にはできるだけ見せたくないものです。

子供を味方にしようとしない

夫婦喧嘩に子供を巻き込むのはもっと避けたいものです。ときどき、一方の親が、配偶者と対立するあまり、子供を味方にしようとして、相手の悪口を子供に吹き込むことがあります。家庭内のグチをこぼすことは誰にでもあるでしょうが、そういうレベルにとどまらず、子供にも相手配偶者の悪口を言うように仕向け、自分と同じように言わなければ子供を叱るのです。こういうことをするのは精神的に幼い未熟な人ですが、一番可哀相なのは子供です。子供は、もともと両親のどちらも大好きなのです。両親が仲良くしてくれることを一番願っているのです。それなのに、一人の親を憎むように強制するのは子供が可哀相です。夫婦喧嘩と子供は別,と割り切るのがいいでしょう。決してグチを子供に言ってはいけません。「お父さんとお母さんは喧嘩しているけれども、二人ともあなたのことは大好きよ。」と子供が中立でいられるようにふるまいましょう。

また、夫婦が別居しているときには,子供は,2~3歳であっても同居している親の心を読み取っていますから,同居している親が気に入るような言葉を言うものです。別居親の悪口を子供が言うかもしれません。でも,あまりそういう子供の言葉を本気で受け取ってはいけません。子供が、強制はされていなくても、同居している親の気持ちを読んで,同居する親が言ってほしいと思う様な言葉をあえて言っているのかもしれないのです。そのくらい子供は敏感なものです。とにかく,子供は夫婦間の対立から切り離し,喧嘩に巻き込まないように注意しましょう。それが子供のためです。

離婚について子供の意見を聞かない

離婚に関係することについては、子供の意見を聞かてはいけません。たとえば、離婚した方がいいかどうか?別居した方がいいかどうか?について子供に意見を聞いてしまい、その子供の意見を尊重したのと同じ行動をとると、子供はそれについて責任を感じることになります。自分がああ言ったから両親は離婚したんじゃないか、そんな気持ちに子供をさせたら可哀相です。離婚でもめているときに子供に意見を聞いてはいけません。