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「離婚,その他の問題」カテゴリの記事一覧
精神病を理由とした離婚の請求
◇2016年03月21日◇
民法は770条1項に離婚原因を規定しています。その4号に「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき」とあります。これはどういう場合に認められるのでしょうか。
回復の見込みがない強度の精神病
「回復の見込みがない強度の精神病」とい
婚姻費用と私立大学の学費分担
◇2016年02月07日◇
婚姻費用と算定表
夫婦が別居しているときは婚姻費用を支払う義務があります。その金額については、婚姻費用を請求する親(子供を実際に監護養育している親)の年収と婚姻費用を支払う義務を負う親(子供とは別居している親)の年収によって決まります。大昔は、
離婚する意思とは,生保受給のための離婚の効力?
◇2016年01月02日◇
生活保護受給を継続するためにされた離婚届は有効か
最高裁昭和57年3月26日判決は,生活保護の受給を継続するためになされた離婚届の効力について判断しました。
ある夫婦は,夫が病気になって仕事が出来なくなってしまったため生活保護を受けていまし
婚約破棄,破棄した婚約者の母親の責任
◇2015年12月02日◇
徳島地裁昭和57年6月2日判決(内容は簡略にしています。)は,婚約を不当に破棄した婚約者の母親にも法的責任を認めました。
事実経過
女性Xと男性Y(母親と二人暮らし)は,1月に紹介されて2月に正式な見合いと結納を済ませ,挙式は5月5日と決まりま
父親と子供との親子関係
◇2015年10月25日◇
父親と子との親子関係
父親と子供との親子関係については、民法第772条1項に、「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。」とあるので、婚姻届を出してから離婚届を出すまでの間(婚姻中)に懐胎した子は、父親の子供と推定されます。ただし、「出産」な
婚約破棄の裁判例(2)
◇2015年08月17日◇
既婚者との婚約破棄(東京地裁平成24年4月13日判決)
これは既婚男性の結婚約束を信じて交際(妻に対しては不貞行為となる)を続けた女性が、男性に対して慰謝料を請求したケースです。 34歳の未婚女性Aがお見合いパーティーで37歳男性Bと知り合いまし
婚約破棄の裁判例(1)
◇2015年08月01日◇
既婚者との婚約が法的に保護されないとされた例
妻子のある39歳男性(被告)が、37歳女性(原告)に対し、「もう家庭は不和であり離婚協議中で君と結婚したいと思っている。」と何度もメールし、性的関係を続け、帰省先に同行するなどしていました。男性が仕事
婚約破棄の法的責任
◇2015年07月22日◇
婚約とは
婚約とは、将来、婚姻するという約束です。後で詳しく説明しますが、有効に成立した婚約を不当破棄すると慰謝料を払わなければならないなどの法的効果が発生します。そこで、まず、婚約が成立しているかどうかが問題です。 婚約は将来結婚しようという約
離婚と有責配偶者に関する諸問題
◇2015年07月14日◇
有責配偶者とは
有責配偶者とは、婚姻破綻についてもっぱら又は主として責任のある配偶者のことです。不貞行為が婚姻破綻の原因になっている場合は、不貞行為をした配偶者が有責配偶者になります。性格の不一致で離婚する様な場合には、一方の性格が原因というより
離婚のリスク(2)とメリット
◇2015年06月27日◇
離婚のその他のリスク
今回は経済的リスク以外の離婚に伴うリスク、そして離婚することのメリットについて考えてみましょう。
家族を失うリスク
これは一番大きいリスクでしょう。子供の成長を毎日見ることができなくなります。実際には仕事が忙しくて夜中
離婚のリスク(1) 経済的リスク
◇2015年06月15日◇
離婚の経済的なリスク
離婚というのは男性にとっても女性にとっても人生の大きなリスクです。今回は離婚することの経済的なリスクについて考えてみましょう。離婚を考えるときに経済的なリスクはとても大きな問題なのです。
最大の経済的リスクは、離婚したら配
離婚,慰謝料に税金はかかるか
◇2015年05月12日◇
慰謝料と税金
慰謝料は原則として非課税 離婚するときに慰謝料を受け取ったら税金がかかるのでしょうか。慰謝料というのは、違法な行為によって精神的苦痛を受けた人に対する損害賠償です。離婚の場合も、配偶者の不貞行為や暴力などが離婚の原因であるときには慰
離婚,家庭裁判所調査官の調査
◇2015年05月04日◇
家庭裁判所調査官による事実の調査
離婚の裁判のときに未成年の子供がいて、その親権者指定について争われていると、家庭裁判所が調査官による調査を行うことがあります。夫婦が離婚する場合に親権者を離婚する両親のどちらにすべきかというのは難しい判断です。そ
離婚の協議書
◇2015年04月22日◇
離婚 協議書
協議離婚するときには必ず離婚届を書きます。離婚と親権者の指定は離婚届に記載する欄がありますが、それ以外の離婚に伴う条件は別に決めなくてはいけません。財産分与、慰謝料、養育費といった離婚に伴う条件を決めたらそれは文書にしておかないと、
協議離婚と公正証書
◇2015年04月13日◇
離婚に公正証書を利用する理由
離婚そのものは離婚届を役所に提出することで行います。離婚のときに公正証書を利用するのは、離婚に伴って慰謝料、財産分与、養育費などの金銭的な取り決めをしたときにその約束を明確にし、同時に法的に効力の強いものとするためで
離婚,家庭裁判所
◇2015年04月08日◇
裁判所の種類
協議離婚できないときは家庭裁判所を利用して調停と裁判で離婚事件を解決することになります。離婚にとって重要な家庭裁判所とはどういう所でしょうか。
裁判所にも種類があります。まず、民事事件であれ刑事事件であれ、普通の一般事件を扱うのは
離婚を一方的に切り出されたら
◇2015年03月30日◇
一方的 離婚を一方的に切り出されたら
突然、夫や妻から「離婚したい」と一方的に言われたら、あまりのショックにどうしたらいいのか分からなくなります。何が悪かったのか?自分が悪かったのか?昨日までの平穏な生活はもう無くなるのか?何でもするから元どおり
離婚の口約束は有効か
◇2015年03月24日◇
口約束は有効か
離婚するときは夫婦で話合いをします。双方が冷静であれば淡々と進むかもしれません。しかし、離婚はその人のその後の人生計画に大きく影響するだけでなく、親・兄弟・親戚の目も気になる、世間体や子供の学校まで影響する大きな問題ですので、なか
離婚弁護士,選び方
◇2015年03月17日◇
離婚弁護士 選び方
離婚は早めに弁護士に相談すべきです。相談する弁護士は探すにはいろいろな方法があります。弁護士の知り合いに相談する、親・兄弟、友人・知人、上司など交友範囲の広い人の紹介を受ける、弁護士会の法律相談を受ける、ネットで探す。今はスマ
離婚で迷ったときは相談しましょう
◇2015年03月08日◇
離婚するかどうか迷ったとき
離婚しようかどうか迷うことがあります。夫婦喧嘩が続く、激しい喧嘩が繰り返される、いつも同じことの繰り返し、話を聞いてくれない、これからどうなるんだろう、10年後、20年後、どうなるんだろう、どうしたらいいか迷います。そ